アジアとヨーロッパのビジネススクール違い

アジア(シンガポール)とヨーロッパ(フランス)のビジネススクールに1年ずつ在籍しました。ダブルディグリーなので、両方とも正規生としてとなります。完全に独断と偏見にはなりますが、私が感じた違いをまとめたいと思います。アジアとヨーロッパというよりは、シンガポールとフランスの違いになるのかも知れませんが・・・。

私は、シンガポールとフランスでプログラムが異なっているので、比べられない部分もありますが、フランスでもMBAの授業をとったりしていたので、比べられる範囲で比較したいと思います。ちなみにシンガポールはMBA、フランスはMaster in Managementのプログラムです。

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授業スタイル

授業スタイルはどちらも似ていると思います。

もちろん科目にもよるのですが、どちらもケースを読んでのディスカッションやグループワークが中心に行われました。

どちらも、学生は積極的に発言をしていて、活発な授業が行われていた印象です。

授業で扱う企業

MBAの授業に限定すると授業で扱うケースについては、どちらもハーバードのケースを扱うことが多い傾向にありました。

ハーバードのケースが多いので、アメリカの企業のケースはどちらの学校でも多くありました。シンガポールでは、ヨーロッパやアジアの企業が出てくることもありましたが、フランスでは、アジア企業を扱ったことはあまりなかったと思います。

ケース以外にも様々な企業の事例などが授業中に出てきます。この点については、結構違ったかなと思います。

シンガポールは、アメリカやヨーロッパの企業例もありましたが、アジア企業を扱うことや、欧米企業でもアジア市場での事例等がありました。もちろん、日本の会社のケースや、日本が出てくることも結構ありました。南米やアフリカはあまり出てこなかったと思います。

また、シンガポール企業が出てくることはあまりなかったです。多分、シンガポール航空以外は出てきていないのではないかと思います。

対して、やはりフランスはフランス企業中心でした。LVMH、ロレアル、Carrefourなどのフランス企業についてちょっと詳しくなりました。

また、フランスはアフリカに旧植民地があり、フランス語圏がある影響か、アフリカ市場の例が出てくることもありました。

一番違うなと思ったのは、フランスでは「例えば◯◯業界では・・・」という話になるとき、だいたいラグジュアリー業界の例が出てくることです。シンガポールではなかったです。ただ、この点については、履修した科目にもよるかもしれないので、一般論ではないです。

また、フランスで少し苦労した点としては、やぱりフランスやヨーロッパ目線で授業が進行されることが多いです。例えば、マーケティングの授業でCMをみましたが、出てくる人を知らなかったで、いまいち意味がわかりませんでした。(教授曰くヨーロッパでは有名な人とのこと)。背景知識がないのでよくわからなかったということは実際何回かありました。

ということで、当たり前ですが、学校選びには、興味のあるマーケットを選ぶことが重要だと思います。アジア市場に興味があればアジアが絶対いいと思います。逆に、フランス特有のもの例えば、ラグジュアリーに興味があれば、フランスはおすすめです。

学生について

学生については、シンガポールはアジア系、フランスはヨーロッパ系の学生が多いです。

MBAについては、どちらのプログラムもシンガポール人、フランス人共にマイノリティーでした。一番多いのはどちらも、インド人、中国人だと思います。

学校選びにも関連しますが、シンガポールであれば、東南アジアの学生が多いので、アジア圏に興味があれば、学ぶ機会が多くあります。またアジア内でのネットワークもたくさんできると思います。対して、ヨーロッパやフランスに興味があれば、ネットワークやクラスメイトからの学びの観点からもヨーロッパをおすすめします。

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まとめ

アジアとヨーロッパのビジネススクールの違いについて、個人の感想で共通点・相違点を記載しました。学ぶ教科自体は似ていても、アジアではアジアについて、ヨーロッパではヨーロッパについて強みができると思いますので、そういう点も考慮しての学校選びは大切だと思います。

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